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酔い道楽と家族達
ろくすっぽケツの青さも抜けねえ時分にコレでもかって背伸びしてね、、、
とある小料理屋さんに入ったのね。
落ち着いた雰囲気にチェーンの居酒屋しか行った事ねえガキだったもんだからビビったのを良く覚えてる。

出てくる料理すべてが信じられないくらい美味くてね。
マスターとママさんは非常に頑固なんだけど、、、
何故だかなあ、、
俺には信じられない程に優しくて、、。
座敷の奥では幼稚園に入ったばかりの息子さんが無邪気に電車の玩具で遊んでて、、
俺のことROCKのお兄ちゃんて呼んで懐いてくれてた。


二十歳そこそこの誕生日だったかな
呑みに行ったら平目の活き造りが御頭付きでドカンと出てきてね、、
驚いちゃって慌てふためいて
「そんなに金もってないんですけど、、、」って言ったらマスターは養殖モノだから大丈夫だってさ、、
そう云う問題じゃないっつうの(笑)。
一頻り呑んでドキドキしながら御勘定を頼んだら、、
マスターは一言「要らないよ」って、、、、
帰り道に本気で涙したよ。

それ以降も散々呑み倒したにも関わらず「要らないよ」
なんて事は一度や二度じゃなかった、、、。


今でもブラッと(実はかなりの頻度なんスけど)顔だすとママさんは「お帰り、、」なんて云ってくれるし、、
料理はいつもマスターにお任せなんだけど、
相変わらず気絶する程に美味いモノが次々と出てくる。
それをツツキながら一人カウンターで呑んでると決まって「カズ兄ィお疲れ!」なんつって、、
あの頃は無邪気に電車の玩具で遊んでた幼稚園児の息子さんが仕事帰りに俺の隣に座って乾杯するっつうね、、、
因みに彼は今や身長も俺と同じ位で某電鉄の運転手をしている。
まったく初志貫徹と時間の流れには恐れ入るよ。
そして何よりも嬉しい事に彼はBSBのファンだ(笑)。


数ある行き着けの中でも圧倒的に揺るぎ無い奇跡の如き一軒。
隠れ家中の隠れ家ですからね、、、
そう簡単には紹介しないんですが、、、。

BSB弦楽器隊サミットと称して、、
OMMYさん、KENちゃん、MOMOさんと連れ立って渋くやってまいりました。

鰆の野菜餡かけと鴨汁つけうどんに目を細めて感動しているOMMYさんてナンだか不思議な感じだったな(笑)。

もう満腹で無理だけど御飯で食べたい!と一本丸々揚がってる穴子の天婦羅に喰らいつくKENちゃんや出汁巻き玉子を頬張りながら鯵のタタキ丼を黙々とかき込むMOMOさんをこの冬初の海鼠(ナマコってこう書くんだね!)の刺身にチョッカイ出しながら眺めてた。


何しろ愉快だったな、、。


なんつうか、、、
バンドっつうのは難しい訳(苦笑)。


でもね。
呑みながら色々な話しをしてさ、、
この人達とは家族なんだって本気で思えたんだよ。
形や距離は変わる事はあっても、、、、ね。


ガキの時分から世話になり放しの我が家の様な小料理屋にて、、
素晴らしき家族達と最高の時間と酒を酌み交わす事が出来たっつう感じ。

まったく、、
最近は掛け替えのない存在って奴に尽く尽くやられ放しだ。
なんかROCKっぽくねえけどな、、、(苦笑)。



ああ、、、
なんか顔見たくなっって来た、、。






         BASS KAZUNARI H "issei"

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