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時間旅行の果てに
先日スコンと時間が空いたので墓参りに行って来ました。

暫らく天気が崩れるであろうっつう予想が容易に出来る鈍ヨリとした曇り空の中、、、

バイクで走る事、小一時間。

何と言いますか、、、生まれ育った街に在るんですよ。
公園前に派出所がある漫画で有名な街なんですけど(笑)。
まあ、色々あって其の街を離れて十五、六年が経つんですがね、、

墓参りのついでに「気紛れってヤツは誰にでもある」なんつってドヤ街に帰って来た矢吹丈みたいに(そんな格好のいいモンでもねえのが幾分悔やまれますが、、)久しぶりに生まれ育った界隈に足を向けてみた。

住んでいた家は何となく面影は残されてて、内装工事の店になってたな、、。
一階は事務所になっていて割と広かったベランダは半分潰されて俺の部屋が拡張された感じで小奇麗になってやがんの。

何だかなあ、、、妙な気持ちになってバイクを降りて見上げちまった。

そして何気に辺りを見回すと全然変わってない近所の様子に苦笑い。

ガキの頃に駈けずり回った路地裏を歩いてみたり、、
その路地裏を一緒になって駆けてた仲の良かった幼馴染の家先には子供用の自転車が二台もあったのには参った。
他の学校のヤツらとの縄張り争いに明け暮れた駄菓子屋は流石に無くなっていたけど蝉を取りに忍び込んだお寺や朝早く買い物に行かされた乾物屋さんはあの頃のままだった。

いつもミカンを箱ごと買ってた八百屋じゃ西城秀樹似で格好いいと思ってた兄ちゃんがすっかり白髪頭のおじさんと化してて、、
考えてみりゃ他人事じゃねえな、、笑ってる身分じゃねえぞ、、ってね、、、
バツ悪いったらねえっつうの(笑)。

愛犬の恒松(駅前のスタジオで俺が貰って来て名付けた愛すべき馬鹿犬、、非常に可愛かったが残念ながら十年前に亡くなってしまった)を散歩に連れて行って煙草吸ってた河原も相変わらずの殺風景だったなあ。

しかし革ジャンにベルボトムで長髪、、
しかも182センチもあるヤツが闊歩する姿を完全に不審者扱いで見る爺さんや婆さんにも何処か見覚えがある様な気がしたのは流石に気のせいかな。


正直なトコロ、、
たいして良い想い出や楽しかった出来事があった訳じゃないから、、
余りにアノ頃のままの空気に何かが甦って来て胸が苦しくなる様な部分もあったんだけどね、、、

通り過ぎた時間や出来事は変わらないなんつう野暮な事はよく分かってるし文句言う気も更々ない訳でして、、。

上手く云えないけど、、
現状に満足なんてしもしないし、、
それこそ何処まで行っても出来る筈もないんだけど、、

どうあれ現状に感謝する事はホンの少しは出来る様になったよっつう感じでね。

久方ぶりになってしまった非礼を御詫びしつつ御先祖さんに手を併せて来ました、、、

花吹雪を前に少し晴れやかな気分です。






追伸

第三期、、、想像もつかない事が在りのまま起こるといいね。

物事は如何なる時も既に始まってるってなモンだ、、、なんつって。




              BASS KAZUNARI H  "issei"










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